AmazonのPrime Readingにあったので興味本位で読んでみました。
なるほどねーと思ったので感想を書いていきます!
どんな内容の本?
デイル・ドーテン著「仕事は楽しいかね?」を漫画化したものです。
原作は日本で20万部を超えています。
それだけ仕事が楽しくないと思っている人が多いということなのでしょう。
主人公はカフェのアルバイト店員である奈津。
デザイナーを目指すもなかなか職にありつけず、派遣やバイトを転々としてきた。
現在特に生活に困っているわけではないが漠然とした不安を抱えている。
そんな中、発明家かつ実業家のマックス・エルモアに出会い、彼の教えを受け、仕事に楽しみを見出していく。
よくある啓蒙系の本みたくご都合主義的な展開っぽくはあります。
そんなうまくいくかね?…
と一瞬思いました。(一瞬ですよ?)
しかしそんな私みたいな人こそ、この本のエッセンスを実行に移すと大きな効果がありそうです。
仕事を楽しくしたいなら、とにかく試そう
この本で伝えたいことはたった一つです。
ビビらず試しまくれ
このテーマを補強していくために、細分化して具体例を交えて説明してくれています。
- 明日は今日と違う自分になることを意識せよ
- 身の回りに転がる偶然を取り入れよ
- 思いついたことはすぐに実行せよ
- 問題と向き合う
試すというのは怖いことです。
一旦環境が安定してしまうと、それが揺らぐのを拒否してしまいます。
一方で、この退屈な日々がずっと続くことに対して「このままで良いのかな?」と漠然とした不安を抱きます。
ですが毎日同じことを繰り返しても楽しくありません。
ずっと同じ自分だからです。
漫画とかドラマとかと一緒ですね。
先の展開が分かりきっていると退屈だわ。
ホーソーン効果
試すことの大切さを象徴する実験が紹介されています。
「ホーソーン効果」です。
アメリカのとある大工場にて、照明の明るさを変えて生産性が変化するかを試した実験です。
結果、照明をどの明るさにしても生産性が上がったそうです。
他にも中休みの時間を変更する実験を行いましたが、これも同じくどうやっても生産性が上がりました。
どういうことでしょう?
この実験は失敗だったのでしょうか。
マックス・エルモア曰く、試すことに失敗はありませんとのこと。
実験している、つまり試しているという被験者の意識が生産性を向上させたというわけです。
人間は試すことが大好きであり、環境を変える中心にいることによって自主的に仕事をこなすようになっていくのです。
目標の弊害
私が一番読んでてスッキリしたのはここです。
立てた目標に固執することにより、状況が変化しても行動を変えることができないという弊害が生じてしまうということです。
私は学生の頃から「何年後にはこうなりたい」といった将来の目標に関する質問を受けるたびに違和感を感じていました。
未来の自分がどう考えているかなんて分からなくね?
だからいつも適当にそれっぽいことを言って誤魔化していました。
こんなんじゃダメなのかなと思ってましたが、問題無かったようです。
そりゃそうですよね。
本書でも触れられていますが、目標に向かって計画を立てて確実に実行していくというのは不可能です。
世界は常に変化し続けているのですから。
予想不可能なことを予想しても意味がありません。
そんなことより、明日の自分を違う自分にしろって話なのです。
漠然と感じていた違和感の正体を認識できて大変スッキリしました。
もちろん目標を立てることは悪ではありませんが、柔軟に変えてけってことですね。
まとめ
目の前の状況としっかり向き合い、ババっと行動に移すことを意識しなきゃですね。
アイデアは実行しないと永遠に価値を生まないですから。
この本、漫画中心でとっても読みやすいです。
仕事楽しくね〜って方、気になったら読んでみてくださいねー。